水無月の向日葵

昨日うちにやってきた向日葵たち。
イザナギイザナミ、アマテラスと名前を付けました。

 

 

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「五月のキュウリの青みには、胸が空っぽになるような、うずくような、くすぐったいような悲しさがある(太宰治)」

 

 

水無月の向日葵の黄色には、胸が一杯になるような、
心踊るような、くすぐったいような眩しさがある

 

どうか、一日でも長く咲いて、
心の中もまぶしい色で一杯に染めてください。

海原には

 

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吾胸の底のここには

言ひがたき秘密(ひめごと)住めり

身をあげていける牲(にへ)とは

君ならで誰かしらまし by島崎藤村

 

 

 

 

 

 

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人の世にはやわらぎを、

海原には鏡なす静けさを、

あらしには休息(やすみ)を、憂き身には熟寝を

 

 もたらす者はエロスである  byプラトン(『饗宴』)

 

 

国産みの地へ

 

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イザナギイザナミ

国産み神話で最初に作った島へ。

 

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2度目に訪れたのは、10年前。

当時と変わらぬ、花咲き乱れるこの地で、

また新しい花に出会いました。

 

 

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 紫陽花の宴

 

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吹く風は潮の薫り。

向こうには広がる海が。

 

 

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大海原の渦潮。

 

ザブンザブン

 

 

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今日もうねりをあげる。

 

 

 

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お邪魔したお家の素敵なお庭。

 

短い旅路に別れを告げる、大和路快速の中にて記す。

立ち退き

大家の娘が離婚して、住む所無いから私が出ていけと。

そんな立ち退き、理不尽すぎるでしょ。

ひどいでしょ、こんなのテロだよ。

 

戦えば勝てるけど、戦う気力がない。

 

もう、遠い場所に行こうかと、そんなことまで考えています。

 

 

さよなら大好きな場所

戦争で祖国を追われた人々や、被災して未だ故郷に戻れない人たちは、一体どれほどの喪失感に耐えて生きているんだろう。


朝夕の興福寺の鐘の音と、この街の佇まいが心底好きでした。


6年前、タンポポの綿毛みたいにふわりと奈良に降りたって、このお気に入りの場所を見つけました。

 

ずっとここに根を張って暮らしたい、そう願ってたささやかな思いは叶わなくなりそうです。

 

 

せめて、残りの日々を愛おしみ、慈しみ、引き抜かれてしまうその日まで、元気に咲き続けようと思います。