ふきのとう
風は寒けれど、春を感じたく思い、
居酒屋さんでふきのとうの天ぷらと日本酒をば。
ふきのとう、子供の頃苦手だった食べ物が、今は大好物になっている、
そんな食べ物の一つ。
苦味が美味しいと感じるようになったのは、
いつ頃からだろう。
小さい頃は、好き嫌い問わず、
味覚の幅を広げるために、何でも食べたほうが良いと思う。
子供の頃食べたふきのとうは、中央の苦味が苦手で、
天ぷら部分を食べて、中身は目を閉じて食べた。
ふきのとう、
一口食べると、ほのかな苦みと、
あの、鮮烈な香りが鼻腔をくすぐる。
身体を春風が駆け抜ける。
季節の美味しいものを
シンプルに、いい器で少しだけ、時間をかけてゆっくりと頂く。
そんな食事は豊かだと思う。
いつものお気に入りの、猫のいるカフェ。
何時間いても居心地良い。
回転率を気にせず長居させてくれるカフェは、私の生活には無くてはならない。
苺のタルト。
甘くてやさしい、これも春の味。
カフェに行かず、まっすぐ帰れば節約になる。
でも、少しの贅沢は心の癒し。
そうしないと、毎日生きていけない。
自分は浪費家かもしれない。